アダム・リッポン

【フィギュア】アダムリッポン、ゲイカミングアウトからキャリア初のGPファイナル

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もうすぐフィギュアスケートのグランプリファイナルですね!選手を深く知った方がより楽しめる!ということで今回はアダム・リッポン選手を紹介します。

2015年にゲイであることをカミングアウトしたことで話題になりました。今回、キャリア初となるグランプリファイナル。一体どんなスケーティングを見せてくれるんでしょうか。

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プロフィール

アダム・リッポン

代表国:アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日:1989年11月11日
出生地:ペンシルベニア州スクラントン
身長:170cm

元バレエダンサーの母親のもとで6人の兄弟と共に長男として育ったアダム・リッポン選手。母子家庭で生活は貧しかったそうですが、温かい家庭だったといいます。

スケートを始めたのは10歳の頃。世界ジュニア選手権は大会2連覇を果たし、2009年から期待の新星としてシニアデビュー。

エピソード

シニアデビュー後も華々しい活躍を見せるかと思われましたが、周囲の期待とは裏腹に浮き沈みの続くシーズンを繰り返し、ソチ五輪を逃したことで引退の縁に立たされます。

“期待された結果が出せなければ、自分に価値はない”。それほどまでに自分を追い込んでいたのです。

後のスピーチでは、「あの時はスケートに関わる何もかもが嫌だった」と語っています。オリンピック選手になることを強く望みながら、それが叶わなかった辛さから、スケートを遠ざけるようになっていきました。

しかし、10歳の頃から氷の上で過ごしてきた彼を、彼自身でさえ、氷上から降ろすことはできませんでした。1日5分間だけ滑る。翌日はもう少し滑る。ただ氷上を滑ることだけが、彼の傷ついた心を少しずつ癒していったのです。

そんな彼が公式戦に復活するきっかけになったのが、友人の長洲未来選手とアシュリー・ワーグナーからの振付の依頼でした。

彼女たちの信頼は、とことんまで自分に自信が持てなくなっていた彼に、再び試合のリンクに上がる勇気を与えました。2014-2015シーズンで過去に惨敗した全米選手権で2位を獲得。表彰台に上がったのは3年ぶりでした。

そこには、周囲の期待に応えようともがくアダム・リッポンの姿はありませんでした。結果は2位。優勝こそ逃しましたが、彼は「まるでチャンピオンになったような気分だった」と語っています。

翌年、2015-2016シーズンでは、全米選手権で見事初優勝を飾ります。

そして2016-2017年の今シーズン、キャリア初のグランプリファイナルです。一体どんな滑りを見せてくれるのか、楽しみですね!

ゲイをカミングアウト

2015年、SKATING誌の10月号で自身がゲイであることをカミングアウトして話題になりました。

彼が自信をもってカミングアウトできたのは、親友のアシュリー・ワーグナーの理解があったこと、米国スケート連盟が彼の決断に全面的に協力をしたことが大きな力になったといいます。

「ゲイだからといって、僕がどんな人間なのか決まるわけじゃない。僕を定義づけているのは、僕が母にいつも言われていたこと――どんな人にも尊敬をもって接し、いつも努力家であり親切であること。それが僕という人間なんだ」

アダム・リッポン「SKATING誌2015年10月号」より

いやはや、すごい。

“ゲイであるからといって”の部分は、他のどんなコンプレックスにも当てはまります。僕たちは、他人を見る時はもちろん、自分自身を振り返った時でさえ、つまらない一面をまるでそれが全てであるかのように大きく捉えすぎて、縮こまってしまいます。これがなかなか振り切れない。

耳障りの良い言葉にするのは簡単です。ですが、心の底にへばりつく自分のコンプレックスを振り切るのは、とても難しいことです。

誰にどう思われても、自分のことは自分で決める。何が好きで、何に影響を受けて、何をしたいと思っているのか、臆することなくオープンにして、それでも胸を張っていられる。こういう心持ちのことを、“自由”というのかも知れません。

そういえば、余談ですが、映画監督のグザヴィエ・ドランや、歌手のコンチータ・ヴルストなど、近年のゲイの人の活躍は目覚ましいですね。

だからと言うわけではありませんが、俯瞰してみると“常識”や“普通は”という呪いの言葉を振りかざして「個人」を無視する考え方は、既にマイノリティになっている感覚があります。にもかかわらず、周囲に流されすぎて“自分はどう思っているのか”すら分からなくなっている人も数多くいます。

おっと、ずいぶん話が逸れてしまいました。ちょっと感動して熱くなってしまいました(笑)

つまるところ何が言いたいのかというと、彼のカミングアウトはLGBTの人だけではなく、さまざななコンプレックスに悩む人にとっての勇気になると思います。

僕は一生懸命に努力しているし、自分がしていることを愛しているんだ

アダム・リッポン「SKATING誌2015年10月号」より

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