アメリカでは、Siriのように話しかけると何でもやってくれる人工知能を搭載したスピーカーアシスタントが爆発的に普及しています。現在、売れているのは人工知能にAlexaを搭載した「Amazon Echo」とGoogle Assistantを搭載した「Google Home」の2台。
2017年2月3日現在は、まだ英語にしか対応していないため、日本での発売日は未定。ですが、アニメや映画でしか見れなかった未来がスタンダードになる日は遠くありません。
もし日本で発売するとしたら、どっちを買います?
海外のレビューを参考に「Amazon Echo」のAlexaと「Google Home」のGoogle Assistantの機能の違いや人工知能の賢さを比較してまとめました!
INDEX
簡単比較表
Google Home | Amazon Echo | |
---|---|---|
値段 | $130(約¥14,700) | $180(約¥20,000) |
音声アシスタント | 〇 | 〇 |
常時起動 | 〇 | 〇 |
呼びかけ方 | 「Okay Google」「Hey Google」 | 「Alexa」「Echo」「Amazon」 |
音楽ストリーミング | Google Play Music, YouTube Music, Spotify, Pandora, TuneIn | Amazon Prime Music, Spotify, Pandora, iHeartRadio, TuneIn, その他 |
IoT※住宅関連の提携 | Nest(火災警報器), SmartThings(スマートテレビ), Philips Hue(照明), Belkin WeMo(電源スイッチ), Honeywell(自動認識デバイス), IFTTT(Webサービス相互連結) | Nest, Ecobee(スマート空調デバイス), Honeywell, SmartThings, Wink(家電操作), Insteon(スイッチ管理), Belkin WeMo, Philips Hue, Lifx(照明), Big Ass Fans(シーリングファン), IFTTT, Control4(家電操作), Crestron(電子機器), other devices via skills |
演出のカスタマイズ | 〇 | × |
ステレオ出力 | 〇(Chromecast※が必要) | ×(エコー・ドットなら可能) |
マルチデバイス同期再生 | 〇(Google Cast※対応デバイスのみ) | × |
今、出来ること | グーグル検索、好みのニュースを読み上げ、交通状況のチェック、カレンダーのチェック、ショッピングリスト作成、フライト情報のチェック、 郵便物の追跡 | カレンダーに予定を追加、ショッピングリスト作成、ToDoリストの作成、フライト情報のチェック、郵便物の追跡 |
この先、出来るようになること | TVとChromecastの起動、YouTubeかNetflixを起動して操作 | ピザの注文,、ゲーム、自動車配送、その他1000以上 |
※Google Cast / 音楽や動画をストリーミングデータとして他のデバイスに配信する機能
※Chromecast / テレビをWi-Fiに接続して、スマホなどのメディアをテレビで観ることができるようにする端末。
エンターテイメント
Google HomeはAlexaより簡単にIoT化が可能
Google Homeの強みは、Google castやChromecastで簡単に対応メディア機器をIoT化できるところ。「Netflexで〇〇を録画しておいて」と言えばしてくれるし、再生も操作も想いのまま。これは大きなメリットです。
これにより、Google HomeはYoutube動画をTVで再生できますが、海外のレビュワーの話では「特定の動画を名指しで指定しなければならないので、この機能はあんまり使えないかな」とのこと。
一方のAlexaは、※Logitech Harmonyなどの他のIoT機器をセットアップすれば同じことが可能なようですが、Chromecastが¥4,000程度なのに対して、Logitech Harmonyは¥70,000とお高い。いずれにせよ、Google Homeより簡単にとはいかないようです。
Google Homeはひとつの曲を複数の部屋で再生できる
Google Homeの「マルチデバイス同期再生」は、Alexaにはないアドバンテージです。これは、ひとつの音楽や動画を別々の部屋で同時に再生できる機能です。
使う機会があるかどうかは家族構成やライフスタイルによりますが、Google HomeがEchoよりも優れている点であることは確かです。ついでに言うと、音質もステレオ再生できるGoogle Homeの方が良いようです。
エンターテイメントの面ではGoogle Homeが一歩リードと言ったところでしょうか。
メディアサービスの違い
次に目立つのは音楽ストリーミングサービスの違い。
Google HomeはGoogle Playの音楽サービスをより身近にと考えているでしょうし、対するAmazon EchoはAmazon Prime Musicを中心に据えて同じことを目論んでいるでしょう。
これを比較する上で難しいのが、サービスの幅が音楽だけにとどまらない点です。
Amazon Prime会員には電子書籍のKindleやAmazon商品の送料無料など、Google PlayはiPhoneよりもAndroid端末の方がメリットが大きいなど、生活の様々な場面に幅を広げてから比較検討する必要がありそうです。
Google AssistantかAlexaか?
そして最大の違いが、搭載されている人工知能。
Google Assistantと他のサービスと連携はどうなってる?
Google Assistantの特徴は、Google検索と直結していることです。Google先生は何でも教えてくれます。例えば「OK Google,Google AssistantとAlexaの違いを教えて」と言えば、今すぐにでもこの記事を閉じることができるでしょう。
しかし、Googleの他のサービス、例えばGmailやGoogle docs、GoogleMapの様なサービスとの連携はまだ実現されていないようです。Google Assistantを通じて、カレンダーに新しい予定を入れることはできません。
とはいえ、それも時間の問題だと思います。普段から多くのGoogleサービスを使う人ほど、Google Assistantに魅力を感じるようになるのではないでしょうか。
会話機能はAlexaの方が優秀
自社で巨大なITサービスを展開しているGoogleに比べて、Alexaには外部に充実したサポート企業を抱えていています。提供サービスの点でGoogleに劣ることはおそらくないでしょう。
そして、会話機能のレビューでは大方がAlexaに軍配を上げています。Google Assistantがシンプルな文脈を理解するだけに留まるのに対して、Alexaは質問の抜けを補完してくれるというんですから驚き。
例えば、「天気は?」と聞くと、「金曜日のですか?」と返してくる。「Yes」と答えると、金曜日の天気を教えてくれるといった具合です。
どっちをパートナーに選ぶ?
同じもののようでそれぞれに得意不得意があるようです。
日本語に対応する日はまだ未定ですし、そもそも世界的に見たら圧倒的マイノリティである日本語に対応するのかどうかもまだ分かりません。
こうして海外のレビューを見ていると、「もう日本語対応とか良いからAlexaで英会話を学ぼうかな」なんて思ってしまうぐらい、そこには遠い未来に思い描いた生活のように見えました。
音声アシスタントスピーカーが日本にやってきたら、Google AssistantとAlexa、どちらと生活を共にしたいですか?
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