人生を変える本との出会い方と自分を変えてくれた2冊の哲学書

考えごと

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人生が変わったきっかけって色々あると思いますが、僕の場合は本でした。

将来への不安とか、漠然とした喪失感、閉塞感の漂う鬱屈とした生活から抜け出せた大きなきっかけでした。

本をたくさん読んでいると、極たまーに人生を変えてくれるヤツに出会います。

でも、どんな本が人生を変えてくれるかは、読んでみないと分からないんですよね。そして「本当に価値のある本」は、その人の現状や読み方によっても変わります。

そんなわけで、今回は「人生を変えてくれる本との出会い方」と題して、本の探し方や読み方の話をしようと思います。

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たくさん本を読むことは大事

読まないとどんな本か分かりませんからね。数をこなすのは大事なこと。

僕は多い時で年間でだいたい100冊前後、読まない年は全く読みません。人生を変えてくれるほどの衝撃があったのは2冊だけです。

もっとたくさんの本を読む人は、当然もっとたくさんの「人生を変えてくれた本」に出会っていると思います。

たくさんの本を読むことは大事なことです。

でも、たくさんの本を読むのは知識を付けるためではなく、自分にとって本当に価値のある本を探すため。

人生を変えてくれる本は、ちょっと難しい

人生を変えてくれる本は、ちょっと難しいです。今の自分にはちょっと難しいぐらいの本。

スラスラーっと読める分かりやすい本は、多分「役に立つ」どまり。自分の考え方の枠を少し広げてくれる、横の広がりです。

本当に価値のある本には、縦の広がりがあります。価値観がゴソッとまるまる入れ替わるぐらいの。

戦後の常識が現代の常識になるみたいな。自分の中にそういう変化が起こります。

ルフィや悟空が修行してたりするのと一緒。自分にとって簡単で分かりやすい本を読んでも修行にはなりませんからね。

難しすぎてもダメ。何を言っているのか全然分かりません。それじゃあ意味がありません。

自分にはちょっと難しいかな?ぐらいの本が丁度良いです。

本当に価値のある本はじっくり読み込む

この本は自分にとって「本当に価値のある本」だ。そう思ったら、細部までじっくり読み込みます。

ここからが読書の始まりです。速読なんかしちゃだめですよ。

「本当に価値のある本」は、書いてある文章を最初から最後まで黙読したぐらいじゃ全然読めません。

メモ帳を用意して、疑問に思ったことや違うと思ったことなどを書き出しながら、書いた人が何を言っているのかをじっくり考えながら読むのが大事。口に出してみるのも良いですね。相槌をうったりするのも。

そうすることで、インプットとアウトプットをほぼ同時に行えます。

インプットばっかりだと上っ面だけ覚えて本質を見失うし、アウトプットばかりだとアイデアが枯渇してしまいます。

インプットしたらアウトプット。これ大事。

知識を磨いて知性にする力

アウトプットっていうのは、「実際に知識を使う」ってこと。知識を使うってなかなかピンとこないかもしれませんが、受け取った情報を自分の中でこねくり回して発信すれば、それがアウトプット。

インプットとアウトプットを繰り返すことで、ただの情報だった知識は磨かれて知性になり、知恵を生み出します。

普通は色んなことを経験して、人との関わりの中で荒波にもまれて育っていくものですが、「本当に価値のある本」はこのサイクルをめちゃくちゃ時短してくれます。

ですが、そのために速読でいくらたくさんの本を読んで知識を蓄えてもダメ。自分が思ったことを書き出しながら、相槌を打ちながら、本とコミュニケーションを取るような読み方がおすすめです。

僕の人生を変えてくれた2冊

最後に、僕の人生を変えてくれた2冊の本を紹介します。

中村天風著「成功の実現」

明治~昭和初期を生きた哲人・中村天風の講演録です。

現代に至って、日常生活の中で“天風”の名を聞く機会は全くありませんが、彼に師事した人のリストの中には昭和~平成の各界の著名人が山ほどいます。

ここで名前を出すとどうしても権威を笠に着てしまってアンフェアな気がするので、気になる人は調べてみてください。

さて、「成功の実現」は、簡単に言うと心を鍛える“心トレマニュアル”です。

イエス・キリストは「隣人を愛せ」と、釈迦は「迷いや執着を捨てよ」を説きました。ですが、「じゃあどうすればそのような心持ちになれるんだ?」という話はしていません。ただ“悟れ”と。

中村天風という人は、世界中の偉人・先人が口を酸っぱくして言ってきたことを、誰にでもできる簡単な方法論にして説いた人です。

本当に誰にでもできます。筋トレが誰にでもできるように。

冒頭でも言いましたが、僕が「将来への不安とか、漠然とした喪失感、閉塞感の漂う鬱屈とした生活」から抜け出せたのはこの本のおかげ。

この本と出会ってなかったら、昔の武勇伝を若い衆の苦い顔に気付かず自信満々に語る現場のおっさんになっていたかも。あるいはホームをレスしていたか、もうこの世にいなかった可能性も否定できません……。

間違いなく、今でも不安と憂鬱で塗りつぶされた毎日だったと思います。

「抜け出したい」と願う全ての人に自信を持ってオススメしたい。

この講演録シリーズは「成功の実現」「盛大な人生」「心に成功の炎を」の3冊が出ていますが、重要なことのほとんどは「成功の実現」に書いてあります。

講演録なので、内容は人に言って聞かせる話で、人心を掴むためのフェーズが収録されているので哲学書としては浅めです。その代わりかなり簡単。

もっとディープな話を読みたい人には「真人生の探求」「研心抄」「錬身抄」の三篇をオススメしています。

アリストテレス著「ニコマコス論理学」

古代ギリシャの哲学者・アリストテレスの哲学書です。

「ニコマコス論理学」では幸福とは何か?という話に始まり、人間が幸福な人生を生きるためのハウツーが全て書かれています。かなり分厚いです。

「善い人でありたい」「善い人生を送りたい」「善い人と付き合いたい」「善い物を手に入れたい」全ての善を求める人の必読書。

その辺の自己啓発書に書いてあることは、だいたいこれに全部書いてあります。

でも分厚いし難しいです。僕は全編読むのに最初は1年ぐらいかかりました。でも、その価値は十分にあったと思います。

アリストテレスは、あのアレキサンダー大王の家庭教師です。彼のマケドニア王国の支配圏は、当時の文化圏で考えると地球の半分どころじゃありませんからね。

哲学の力恐るべしです。

曖昧に理解している言葉をしっかり定義付けていくので、話の聞き方・伝え方の力が驚くほど身に付くのは思わぬ副産物。

また、この本はアリストテレスの没後に、彼が授業をする時のメモ帳みたいなものを弟子達が再編したもので、伝えるための文章ではありません。ですので、普通に読むとかなり読みづらいです。

「これをメモ帳として使ってたんだな」と思って、このメモを見ながら何を伝えていたのか、何を伝えようとしていたのかという視点を加えて読むと大分読みやすくなります。

哲学書の入門としてもおすすめの一冊。

あとがき

「人生を変えてくれた本」となると、僕にとってはこの2冊以上の本は今のところありません。

刺激になった本とか、考え方を変えてくれた本、新しい価値観に気付けた本なんかは山ほどあります。

でも、それらはこの2冊を読んでいたからこそ見つけられたというか、この2冊を読んでいたからこそ影響を受けることができた本がほとんど。

僕が勧めた2冊があなたにとって「人生を変えてくれた本」になるかどうかは分かりませんが、手に取って読んでみる価値は十分にあると断言できます。

ぜひともメモ帳を片手に、疑問を返しながら相槌を打ちながら読んでみてください。

本の一文と朝から晩まで頭を捻って格闘する経験は、どんな勉強にも勝る学びになると思います。

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