仏さんの( ˘•ω•˘ )

神対応のお手本!レベル4の防衛機制の種類を分かりやすく紹介する

考えごと

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「怒るのは100%怒る人が悪い」っていう話をした記事で防衛機制のことをちょっと紹介したので、今回は、「みんなどうやってストレスを処理してるんだろう?」っていう疑問へのアンサーとして、レベル4の防衛機制を紹介したいと思います。

すぐすぐに身に付くものではありませんが、知っているかどうか、意識しているかどうかがめちゃくちゃ重要です。

レベル3までの防衛機制との最大の違いは、完全に意識してコントロールしているかどうかという点。

つまり、意識していないとレベル4の防衛機制は働きません。意識することをやめてしまうとレベル3以下に低下してしまうことがあるとも言われています。

逆に言えば、常に意識して使っていけばそれだけで自分をコントロールできる可能性があるということ。

自分に合ったやり方が見つけて、ぜひとも意識して続けていってほしいと思います。

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防衛機制とは

精神病学者のフロイトが「ヒステリー研究」の中で提唱した概念で、「あらゆる欲動を自我が処理する方法が防衛である。」という定義のもとに人間心理のメカニズムを体系化したものです。

「防衛」という言葉から「守る」という連想を意識してしまいますが、広くは人間の反応全般を扱った概念だと考えると分かりやすいかもしれません。

レベル1~レベル4までに段階分けされていて、レベル1~レベル3は未成熟な人間が見せる反応で、レベル4は正しく「成熟した大人の対応」のお手本であると。

となればこそ、より良い人生のために参考にさせて頂こうというのが今回の試みです。

防衛機制の4つのレベル

  • Lv1:精神病的防衛 最も原始的な反応。5歳までの子供によく見られる。大人がこのレベルの反応を見せた場合は、精神病的と呼ばれることも多い。無意識のままで処理される。
  • Lv2:未熟な防衛 3~15歳の未成年によく見られる。このレベルの防衛機制が人間関係で衝突すると深刻な問題を引き起こす可能性が高い。意識されることもあれば、無意識で処理される場合もある。
  • Lv3:神経症的防衛 ストレスへの反応として成人に認められ、神経症(不安症)などでは特によく見られる。意識されることもあれば、無意識で処理される場合もある。
  • Lv4:成熟した防衛 12歳以降の健常な個人に認められる。安定した精神性、健康な身体、豊かな人生、幸福の実感、貧困からの脱出、精神疾患の予防、精神疾患からの回復、これらを実現するためには必要不可欠だとされている。レベル4の防衛機制は意識的に処理される。

他愛:Altruism

他者を助けることで自分の気持ちを満たす心理。

他愛の最大の特徴は、見返りを要求しないことです。Altruismは利他主義とも訳されますが、見返りを要求するのは、他者の利益よりも自分の利益を優先している証拠。

親が子供を育てるのは、まさしく「他愛:Altruism」なり。

親、教師、上司、人を育てる立場にある人は須らく「他愛:Altruism」の習得が必須。この防衛機制が十分に働かない人が上に立つと、相手を否定するような衝突を起こして問題になることが多いです。

また、自分への損害を及ぼすようなミスや攻撃を赦す寛容さもまた「他愛:Altruism」の防衛機制によるものだとされています。

性質上、時々自己犠牲や偽善と混同されていたりしますが、「他者の利益を考える」という点では方向性は同じです。自己犠牲や偽善が成熟されてバランスが取れた姿が真の「他愛:Altruism」だと言えます。

ただ、自分の心が満たされて幸せを感じないことには他愛とは言えず、自己犠牲・偽善に甘んじていてはレベル3の「反動形成:Reaction Formation」やレベル2の「受動・攻撃的行動:Ppassive-Aggressive Behavior」に近い防衛機制に変化することもあると言われています。

昇華:Sublimation

感情、衝動、欲求、などを社会に受け入れられる形に転化させていくこと。

芸術に没頭したりスポーツで汗を流したりが分かりやすい例。

僕はロック畑の人間なのでどうしてもロックでの例が浮かんでくるんですけど、分かりにくかったらすんません。

例えば「The Smith」というバンドの「Still Ill」という曲。

I decree today that life is simply taking and not giving
「人生は単純に奪い取るだけのもので、与えられるもんじゃない」と僕は今日宣言する。

England is mine,it owes me a living

イギリスは僕のものだ、僕の生活を保障しろ。

But ask me why, and I'll spit in your eye

なぜ?なんて聞いてみろ。お前の目に唾を吐いてやるよ。

Oh, ask me why, and I'll spit in your eye

なぜ?なんて聞いたら、お前の目にむかって唾を吐いてやるからな。

真顔でこんなこと言ってる奴がいたら超変人ですよ。絶対近寄りたくない。

でもこれが音楽の力に乗ることによって説得力が生まれ、「The Smith」は世界中に愛されるバンドになりました。

これぞ昇華のなせる業。

趣味に打ち込むことは、すなわち昇華の一形態であると言えます。

想定:Anticipation

「感情を伴ったリハーサル:Affective rehearsal」とも呼ばれる、いずれ来る未来の出来事を想定して、その時にどう対処するかを練習しておく防衛機制です。

実際にその場に立った時に動揺しているか、緊張はしているか、不安はあるかなどなど、感情を伴って行うことがポイント。頭でサラッと流れを理解しているだけでは、実際の感情に追いつかないことが多々あります。

分かりやすいのは、スポーツ選手のイメージトレーニングやプレゼンや面接のリハーサル。日常の中で言えば「怒られたらなんて言おう」とか、「呼び出しを食らった時の対処」などなど。

物事に動じないように見える人ほど、「想定:Anticipation」の防衛機制を日頃からうまく使っているのかもしれません。

「Anticipation」は一般的に「予期、想定」と訳されますが、本来は「期待」というようなポジティブな語感を含む言葉です。

重要なことは良い未来、成功を強くイメージして練習すること。様々なパターンを想定しつつも、失敗した場合に備えて成功へ導くイメージこそが成熟した大人の「想定:Anticipation」です。

禁欲:Asceticism

「坊主たるものおなごに発情するなど以ての外!」とか「豚を食ってはいかん!」とかそういうことじゃなくて、早い話が「身の程を知る」ということ。

「夢ばっか見てないで、むやみに他人を羨んでないで、自分の人生の自分の道を着実に生きていこうな」って話ですね。

何事もまずは一歩から。「そのうち年収1000万の男と結婚したい」とか「いつかビッグになる」とか言ってる場合じゃないですよ。

年収1000万とか、ビッグとかそういう身に余る欲はちょっと脇に置いといて、「今日の自分には何ができるのか」「今日自分は何をしたのか」を考える態度。

ここで言う「禁欲:Asceticism」とは「自分の実力と現在の状況を見極めた上での、前向きな断念・諦め」のことを指します。

ユーモア:Humor

ユーモアは世界を救う。フロイト曰く、「最も高いレベルの防衛機制」です。

ユーモアっていうと何だかフワフワした概念で掴みどころがなく、時折ジョークと混同されていたりもしますね。

「上品な洒落」

「日常からにじみ出るおかしみ」

「寛大な態度で楽しむ態度」

ユーモアの特徴をあげる言葉はたくさんありますが、ユーモアの真骨頂は「緊張感を和らげる」ということ。

ドッと笑える話ではなく、フッと肩が軽くなる言葉や態度こそがユーモアです。

緊張は全ての敵ですからね。

相手に話をするにも、相手の話を聞くにも、場を楽しむにも、仕事に臨むにも、心を固くしてしまう緊張は妨げにしかなりません。

どんな場面でもリラックスした態度で臨み、相手の緊張を汲んで和らげてあげるのがユーモア。ユーモアがよく“笑い”と同一視されるのは、緊張を和らげる手段としてよく笑いを用いられるからに過ぎません。

しかしこれがなかなか難しい。「最も高いレベルの防衛機制」とっていうのも納得の難易度。

ユーモラスな大人になりたいものです。

交友:Affiliation

誰かに愚痴を聞いてもらったり、アドバイスを貰ったり、他人に助けを求める態度。ひょっとしたら一番身近な方法かもしれませんね。

しかし「所構わず愚痴りまくる人」や「相手の意見を聞き入れる気のない人」、「相手に責任を擦り付ける人」などはとても成熟しているとは言えません。

重要なのは、相手の意見に耳を傾ける真摯な態度や愚痴を聞いてもらっているという感謝の気持ち。

自己洞察:Self-Observation

反省のこと。

何か問題が起こった時、葛藤があった時に自分の行動や思考を反省・修正をして次に生かすことができるかどうか。これには自分を含めた人間や環境へのフラットな態度が必要で、感情に飲まれた状態ではまず無理です。

フラットな態度を獲得するためには、自分を理解すること、他人を理解すること、世の中の仕組みを理解すること、とにかく多くの知識を得る必要があります。書物から、仕事から、人間関係から学び、そうして得た知見の中から、自分の哲学を獲得していくしかありません。

自分の芯のない「自己洞察:Self-Observation」は、レベル3以下の「合理化」「理想化」「脱価値化」「反動形成」などの防衛規制に低下してしまうことさえありえます。

自己主張:Self-Assertion

「アサーションスキル」という言葉で少し前に流行りました(?)ね。

自分の気持ちや意見を言葉で表現して他者に伝えること。

自分の主張をすることは、一歩間違えると攻撃的にもなりますし、威圧的にもなります。かと言って自分の主張を全くしないというのも考えもの。主張がないと相手もどうしていいか分からず、結果的に関係が悪化したり、目的達成が遠のいたりすることは多々あります。

そうならないために、敬意を持って素直に相手にメッセージを伝える技術が「アサーションスキル」です。

アサーションは「相手と自分が目指す目標が達成されるための自己主張」でないといけません。ですので、まずはゴールの設定が重要。

例えば、プロジェクトを成功させるため、関係を良好にするため、仲直りをするため、etc……。その上で「私は~」から始まる言葉で伝えるのがコツです。

補償:Compensation

 
至らない自分の葛藤を払拭するために、自分の弱い部分を鍛え直していく防衛機制。

例えば筋トレをするとか、ダイエットをするとか。

この防衛機制は問題を直接的に解決するものではないので、レベル3に区分されることもあります。

ですが、多くの場合は「昇華:Sublimation」につながるため、レベル4として十分なポテンシャルがあるとされています。

ただ、レベル3の「逃避:Withdrawal」に繋がることもあり、つまりは成熟度次第。

心理学とは何とも曖昧な世界です。

投射と取り込み:Identification&Introjection

他人の良いところを取り入れていく取り組み。

レベル2の「投影:Identification」「取り入れ:Intorojection」がセットになったものと考えられていて、精神的に未熟な状態では「投影:Identification」による嫉妬や劣等感から葛藤が生じたり、「取り入れ:Intorojection」によって他人と自分の区別がなくなってしまうこともあります。

客観的な視点や倫理観や道徳心が十分に成熟されていないとこの2つをセットで用いるのは難しいようです。

気晴らし、気分転換:Distraction

たまに映画を見たり、ドライブをしたり、ゲームをしたりといった、いわゆるガス抜き。

現実逃避のようでいて、気晴らしに始めた趣味が「昇華:Sublimation」に繋がることもあり、これをレベル3に含むかレベル4に含むかは学者によって意見が割れるところ。

レベル4の防衛機制は相互補助の関係

例えば、「自己主張:Self-Assertion」の防衛機制を利用しようと思うなら、「自己洞察:Self-Observation」による客観的な視点が必要不可欠。客観的な視点を獲得するためには「投射と取り込み:Identification&Introjection」によって他人と自分の違いを知らなければなりません。

「気晴らし、気分転換:Distraction」だった趣味が、いつの間にか社会的な価値を持ち「昇華:Sublimation」に至ることもあります。

「ユーモア:Humor」は余裕から生まれるものですが、常に余裕を持つには「他愛:Altruism」の精神が必須。

このように、レベル4の防衛機制は相互に影響を及ぼし合いながら、意識的に成熟度を増していきます。

そうして練度をあげていくうちに、いつしか無意識のレベル3以下の防衛機制は姿を見せなくなっていきます。

そうしたら、おめでとう。不安も恐怖もない安心と平和の毎日はそこにありますとも。

あとがき

「防衛機制」は心理学の中でも主に臨床の場で深く学ばれる概念で、最近では臨床心理やカウンセリングの他に看護学などでも広く学ばれています。

ですが、フロイト自身が時代を経て再評価を繰り返された人物でもあることから、「防衛機制」の全てを読み解くのは非常に難しいです。

今回は、ストレスと付き合う上で参考になりそうなレベル4の内容をできる限り噛み砕いて紹介しました。それでも「防衛機制」という単語に慣れていないと読みにくいかもしれません。

ですので、「フロイトの心理学ではこういうやり方が“成熟した大人の対応”だとされているんだな」ぐらいの認識で、少しずつ自身の生活に取り入れていってもらえればと思います。

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