学歴フィルター

考えごと

学歴フィルターは差別か?その目的とは?突破するために必要な心構え

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「学歴フィルター」って知ってます?2015年の春には、ゆうちょ銀行が露骨に学歴フィルターをかけて話題になりました。就職説明会に東京大学の学生は参加できたのに、日東駒専の学生は参加できなかったとか。

説明会予約や選考のエントリーの段階で、大学名だけで予約を出来なくする、不採用にする「学歴フィルター」。色々と物議を醸していますが、一体何が問題なのか、突破するにはどうしたらいいのか?

今回はそんなことを考えてみました。

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企業と学生の立場

「学歴」は、企業側と学生側の立場の違いで、その言葉の持つ意味が180度変わってきます。学歴は、企業側から見ると選考の一つの基準であり、就活生から見ると自分のステータスの一つ。

当然、「学歴フィルター」についてもこの二つの立場から考える必要がありそうです。

企業側

企業側の立場からすると、学歴フィルターは至極真っ当な選定基準だと思います。

なぜならば、企業側が就活生について学歴以外の情報を手に入れようと思うと、それなりのコストがかかります。大学からは毎年多くの学生が卒業します。

なるべく低コストで優秀な人材を効率よく手に入れたい。

そう考える企業にとって、学歴を頼りに選定するのは効率的なひとつの方法と言えます。

「チャンスは平等に与えられるべき」と言えば聞こえは良いですが、平等にチャンスを与えるにもやっぱり金と時間がかかります。

企業側としては奉仕活動をしているわけではないので、より効率良くより優秀な人材を集めたいというのは当然です。そう考えると、希望が殺到するであろう大企業が「学歴フォルター」をかけて募集を絞るのは当たり前のようにも思われます。

就活生側

一方で、学生側の立場に立つと、人間はみんな平等だという倫理観を教えられながら、そうではない現実に戸惑っている姿が目立ちます。

家庭環境、教育環境、経済状況などによって、勉強をしたくても出来ない学生が多くいるのも事実で、そういう人たちにとっては、「学歴フィルター」は過酷な現実のひとつとして立ちはだかっています。

しかし、企業側にしてみれば「そんなことは知ったことではない」というのが本音でしょう。企業は経済活動をする組織であって、教育をする組織ではありません。

学歴フィルターは差別か

このフィルターを差別だと主張する人は一定数存在します。果たして、学歴フィルターは差別なのか?

結論からいいますと、「学歴フィルター」を差別と言いきってしまうのは、すこし極論に過ぎると思います。企業も学生も倫理観ではご飯は食べられません。

何者でもない学生の立場では、どんなに納得できなくても企業が作ったルールの上で戦わなければならない現実があります。その戦いにおいて、「差別だ」と声を上げるのはあまり良い手だとは思えません。

それが分かっているからこそ、多くの就活生が「現実を受け入れるしかない」という結論に至るのでしょう。

ただ、説明会やエントリーにまで「学歴フィルター」をかけるのはやりすぎという意見には“感情的には”賛成です。しかし、考えようによっては「どうせ全部は見れないから、学歴で絞るなら早いうちに」という優しさに思えたりもします。

学生側は無駄な時間と手間を節約できるわけですから。

そう考えると、学生側よりもむしろ企業側の方がルールに則って現実的な方法をチョイスしているとも言えます。

学歴フィルターは有効か

「学歴フィルター」について考えるべきは、「差別かどうか」よりもむしろ「有効かどうか」の方だと思います。

倫理観に基づいて考えると不毛な対立を生むばかりですが、有効性について考えるならば企業と学生のそれぞれの立場が同じ方向を向けるので、社会全体を見渡せばいくらか建設的です。

まぁ学生の立場でどれだけ頭を捻って考えたところで就職に役に立つわけではないので、あまり現実的ではないですが。

で、「有効かどうか」の話で言えば、僕自身は「ある程度の効果はある」と考えています。

理由は、高学歴の人ほど一緒に働きたいと思える最低限のラインをクリアしている確率が高いからです。

例えば

  • それなりの勉強をしてきた行動力
  • 難関大学に受かる要領の良さ
  • 常識としての基礎知識
  • 結果を出してきた前向きさ

などなど。

行動力がなくて要領が悪い、基礎知識もない後ろ向きな人と一緒に働きたいと思う人なんていないはずです。

企業側としては、学生時代に自分を高める努力をせず、なんとなーくぼんやり過ごしてきたにもかかわらず、就活の時にだけ危機感に煽られてやる気を出している人を出来るだけ除外したい。

大企業は、たくさんの募集の中からふるいにかけ、レベルの高い新卒採用が期待できます。“最低限のライン”として学歴フィルターをかけるのは、経済的にも有効な方法と言えるでしょう。

学歴フィルターのリスク

ペーパーテストでの選別はある種の能力を公正に測れる方法ではありますが、それが=「全人的評価」を公正に行われるという意味ではありません。

「テスト万能主義」とも言える学歴偏重のやりかたは、様々な問題点が指摘されています。

日本の学生は、世界基準で比較するようなテストでも、一番高い点を取ることは良く知られています。結果だけを見ると日本の教育は世界一!と思われそうなものですが、手放しにはそうも言えない面もあります。

日本の学生は、テストに本当に手馴れていて、まず全体をめくってみて自分の出来る問題から手をつけます。しかし、欧米の学生は、最初から順番にやっていき、出来ない問題にも積極的にチャレンジするので、出来る問題を残したまま時間切れになってしまうこともよくあるそうです。

他にもこの手の話はごまんとありますが、「テスト上手=優秀」ではないという問題は専門家の間でも良く議論されています。

ましてや、その人の人格や品性などを測ることは到底叶いません。

この手の話は近年よく話題に上るようになってきています。

学力だけを基準にして人事を決めると、テスト技術力が高い人だけを集める結果になり、優秀な人材を集めるには却って効率が悪いというリスクがあります。このことは、当然ながら企業側も承知の上でしょう。

ではなぜ企業側は、そのリスクを取ってまで学歴フィルターをかけるのでしょうか。

学歴フィルターの目的とは

「学歴フィルター」と聞くと、学歴が高い人を集めているように思われますが、企業が欲している人材は「学歴が高い人」ではなく「優秀な人」です。

何をもってして【優】とするかは、考え方にもよるでしょうが、絶対に外せない条件がひとつだけあります。それは「主体性」です。

巷で就職活動のコツみたいな話になれば、猫も杓子もまず「主体性」を掲げます。

自分の頭で考え、自分の力で行動し、自分で目標を立てて達成する人を雇いたいと考えるのは当然です。

逆に考えてみてください。いつも他人の考えに流されて、自分では何もしようとしない人と一緒に働きたいと思う人はいません。

「学歴フィルター」の主な役割は、選考の対象からそんな人たちの絶対数を減らすことにあると考えています。

人格だの品性だのという「全人的評価」は、まずは自主性あっての話です。

学生を高学歴と低学歴の2つのグループに分けると、後者の方が圧倒的に主体性に欠ける人が多いことは、議論の余地はないでしょう。

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学歴フィルターを突破するために、必要なもの

しかし、発想を転換してみると、学歴フィルターを突破してでも説明会に参加して選考にエントリーしようという人物は、企業が求める主体性を十分に持っていると考えられる可能性は大いにありえます。

「学歴フィルター」があるからと言って簡単に諦めたり、差別だと不平不満を言ってみたり、「所詮は学歴」と厭世的な考えに陥る人は、誰でもあまり雇いたいとは思わないでしょう。

むしろ「学歴フィルター」を突破する意欲のある人は、どんな人物なのかを知りたいと思うはずです。

「フィルターをかけている」と公言しない企業が多いことから、学生の立場から見るとやり方がセコいようにも思われますが、漫画「HUNTER×HUNTER」のハンター試験編を読んで「試験のやり方がセコい!」と憤った人はいないと思います。

試されるのであれば、受けて立ちましょう。どうしようもない現実のように思えるかもしれませんが、「学歴フィルター」なんか障子の紙みたいなものです。

「学歴フィルター」を突破するには、そんな前向きさは必要不可欠です。

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