食べ物のみならず、飲み物も一切口にせず、必要な栄養はすべてフルーツから取っているという徹底振りでフルーツの伝道師と呼ばれている中野瑞樹さん。

彼が地上波に出たことをきっかけに、少しずつフルーツへの関心が高まってきているようです。

一体何のためにそんなことを始めたのか、そこまでして推奨している理由とフルーツの正しい食べ方とは?

人間は本当にフルーツだけで生きていけるんでしょうか?

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6年間フルーツだけで生活している男(2015年8月現在)

徹底的にフルーツだけしか口にしない男、中野瑞樹さん。

日本フルーツアドバイザー協会:専務理事
日本フルーツコンシェルジュ協会:副理事
国際Kiraful協会:代表

などなど、フルーツに関わる肩書きをいくつも持っているフルーツ界の傑物。「フルーツ消費向上活動の一環」として体を張ってフルーツをプロモーションしています。

いちゑプロモーション株式会社という会社のメンバーでもあり、サイトに詳しいプロフィールと経歴が載っています。

nakano中野 瑞樹

子供の頃観た「野生の王国」(TBS系列)がきっかけで沙漠緑化の研究者をめざし、京都大学農学部に進学。在学中にアメリカ国立海洋気象局にて客員研究員として従事。その後2001年から4年間、東京大学工学部(経営工学系)にて教員として勤務。

2004年より、フルーツの魅力を伝えるべく、フルーツセミナーを開始。2005年東京大学教員を辞職し独立。2009年9月から、フルーツを食べ過ぎたらどうなるのかなど、フルーツの効果を身を以て体験すべく、フルーツ中心に果実だけの食生活実験を始める。

2011年5月からは本格的にフルーツ消費向上のため、『中野瑞樹』として活動を開始。現在、『身体を張るフルーツ研究家』『フルーツの伝道師』『現代の木食』として、講演や研修など多方面で活動中。

いちゑプロモーション株式会社 中野瑞樹(なかの みずき)より引用

フルーツ生活の効果

中野さんは身長172cmの体重は50kg。平均的な日本人男子としては少し痩せ気味でしょうか。フルーツ生活を始める前の体重は62kgだったそうなので、10kgの減量に成功しています。

なぜフルーツだけを食べるようになったのか、なぜ食べ続けるのか、大阪日日新聞でこんな記事を目にしました。

「食べすぎたらアカンというが、どの程度で食べ過ぎになるのか。プラス、マイナスどちらの影響も、科学的なデータが全くない」と、2009年9月28日から果実しか食べない実験を始めた。

「食物繊維や水分が多く、甘みはカロリーや血糖値とは別のもの。体重は10キロほど減り、病気知らずで過ごしている」と中野さん。血液検査などでも医師から「信じられない」と言われるほど健康状態は良好で「自分以上にフルーツを食べている人はいない。自分の存在が、フルーツの力を示す証拠」と断言する。

デザートではなく食事前にフルーツを食べて食べ過ぎを抑えるなどの効果がある「さきフル」、朝一番に水分の多いフルーツを食べ、体を冷やさず喉を潤す「朝イチ水フル」を提唱する。

「食べやすくなる知識を伝え、本当の奥深さを知ってもらいたい。毎日少しずつでいいからフルーツを食べ、病気知らずになり、消費量を上げ、果樹を増やして昔の日本の森に近づけたい」。壮大な夢に向け、今日もフルーツを食べ続ける。

果樹茂る森取り戻したい [大阪人模様] – 大阪日日新聞 より引用

体は全くの健康体で、中野さん自身は「フルーツをよく食べることは生活習慣病の予防になる」として健康促進の面からもフルーツを推奨しています。

フルーツを「完全食品」として、自らの体を使ってフルーツのすごさを証明し続けています。

そうした中野さんの活動を後押しするように、近頃、人間は雑食ではなく、果食に適した内臓の構造を持っているという説が聞こえるようになってきました。

人間はそもそも果食動物だった!?

人間の食事には果物が最も適しているという根拠は2つ。

1.歯ならび

人の歯は全体的に同じ高さに揃っている点で、肉を噛み切るよりも、草をすり潰すよりも、果物を噛み砕くのに向いている。

2.腸の長さ

人の腸の長さは体長の約10倍。これは自然界に存在する果食動物と同じくらいの長さで、果物を消化、排泄するのに最も適した長さ。

一方、肉食動物の腸は体長の3~5倍と短く、草食動物は体長の約20倍にも及びます。肉は消化する段階で腐敗が進むため、できるだけ早く排泄する必要があるのに対して、植物は長い時間をかけて食物繊維などを分解する必要があります。

つまり、人間にとって果物は消化吸収に必要なエネルギーが最も少なく、効率よく栄養を摂取できる食べ物なのです。

肉などのたんぱく質は完全に消化吸収するまでに大体10時間~24時間ほどかかると言われています。それに比べ、果物は15分~20分。

果物、圧倒的です。

3.果実の段階でエネルギーになっている。

人間のエネルギー源は単糖体と呼ばれる糖です。主食のご飯などの炭水化物も最終的には糖に変えて吸収されます。

果物のすごいところは、熟す段階ですでに食物酵素によって炭水化物を果糖やブドウ糖にような単糖類に変える作業が終わっていることにあります。

そのため果物が持つ栄養を吸収するとき、消化のために体のエネルギーや酵素をほとんど使わないか、全く使わずに済みます。

しかし、ただ無節操に果物を食べれば良いというわけではありません。フルーツには“正しい食べ方”があるのです。

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果物の正しい食べ方

正しい果食のセオリーとして言われていることは主に2つ。

1.胃が空っぽのときにしか食べない。

驚くべきことに、胃が空っぽの時に果物を食べても胃が働きません。胃液すら出ないそうです。

逆に、胃が活発に活動している時に果物を食べてしまうと、他の食べ物が胃液で消化されるまで胃に留まってしまいます。

待っている間に果汁が胃液によって発酵、酸性化してしまい、逆に身体に負担をかけることになってしまいます。つまり、せっかく新鮮な果物を摂取しても、胃の中で腐ってしまうんですね・・・。

食後のデザートなんて以ての外!なるべく他のものと食べ合わせることも避けましょう。(緑黄色野菜はOK)

2.新鮮で熟したものをまるごと

果物の恩恵はその豊富な水分と栄養価。

果物の水分は身体の中の酸性に偏った水分を中和し、お腹の中を良い状態に調整してくれる効果があります。さらに果物のブドウ糖は、果物そのものが持つ酵素によってエネルギーに転換されるスピードが段違い。

しかし、その恩恵を得るためには、新鮮なものを摂取する必要があります。

果汁は弱アルカリ性ですが、空気に触れるとそれが酸化し、老廃物に変わってしまうからです。新鮮な果物のアルカリ性の果汁が体内の老廃物を中和して排泄しやすくしてくれるのです。

ここで言う新鮮なものとは、もぎたてということではなく、皮を向いて果汁が空気に触れてからの時間を言います。

缶詰もだめ。ジュースもだめです。栄養食品もドライフルーツも避けましょう。新鮮で熟した果物をまるごと食べることが推奨されます。

果糖を摂りすぎると病気になる?

一方、果物を食べる食生活に異論を唱える声もあります。

糖尿病の危険

果糖を摂りすぎると糖尿病になる、という説があります。

確かに、砂糖と炭水化物が蔓延した現代の食生活に加えて、過剰な果物の摂取は糖尿病の危険を招くと考えられます。

お腹がゆるくなる

胃腸が弱くて過敏な人によくみられる症状として、果物の食べ過ぎでお腹がゆるくなることがあります。

便秘を改善するために果物を摂ったら便通がよくなったと見せかけて、実は軟便で下痢になっているだけなんてことも……。

そうなると、せっかくの豊富なビタミンやミネラルが吸収されずに排出されてしまいます。

フルクトース不耐性

果物の食べ過ぎが原因で起こるフルクトース不耐性という病気をご存知でしょうか?

フルクトースとは、主に果物に含まれている糖、果糖の一種。これを消化しきれないと数時間以内に水素を生成し、腸内細菌によって発酵します。

慢性的な疲れ、腹痛や膨満感を引き起こし、腸内にガスがたまって呼気が悪臭を……。

なお、濃縮されたジュースやドライフルーツには、通常の果物よりもはるかに多いフルクトースが含まれています。

フルーツとの理想的な摂り方と適度な量

そんな食べ過ぎによるデメリットなど存在しないかのようにフルーツだけで生きている中野瑞樹さんですが、逆に、“フルーツだけにしているからこそデメリットが芽を出さない”とも言えそうです。

ですが、普通に生活をしている人には、中野瑞樹さんの様に全ての食事をフルーツにするのは非常に難しいでしょう。

そんな“普通の人”が果物の恩恵を最大限に得るためには、新鮮なものを摂取すること他のものと食べ合わせないこと、という2つのルールをしっかり守り、自分の食生活にバランスよく取り入れていくことが大切です。

朝食をフルーツに

そこで、まずは朝食をフルーツだけにしてみることをオススメします。

寝起きで胃は空になっていますし、睡眠中に失われたの栄養素を素早く効率よく摂取できます。

さらに、人間の生活には決まったサイクルがあり、朝は“排泄の時間”だと言われています。

人間の摂取消化吸収排泄のサイクル

このサイクルを維持することで体調を万全に整えるとともに、生活習慣病の予防にもつながります。

朝に消化しにくいたんぱく質などを摂取すると、排泄と消化に同時に負担をかけ、エネルギーが分散し、健康のサイクルを崩してしまう原因にもなるのです。

ダイエットや美肌効果もあると言われているフルーツ。自身の生活習慣を見直すきっかけのひとつとして、まずは朝食に取り入れてみてはいかがでしょうか。

【オマケ】脅威のフルータリアン達

果物を主食にしている人は、実は中野さんだけではありません。彼らは「フルータリアン」と呼ばれ、世界中にいます。

一般的には果物を中心にナッツや野菜だけで生きているそうです。

その中にはウルトラマラソンの優勝者、ツールドフランスの選手などのスポーツ選手もいるんだとか。

にわかには信じられませんが、次の映像に登場する人たちはみんな「フルータリアン」です。

理想的な肉体美を誇るフルータリアンたち

フルーツダイエットのビフォーアフター