清原和博

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ほぼ覚せい剤「グリーニー」巨人の清原和博だけでなくプロ野球界全体に蔓延していた!?

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清原和博選手が12月12日に放送されたテレビで、現役時代に「グリーニー」と呼ばれる興奮剤を使用していたことを告白しました。

「集中力が高まる」として外国人選手に勧められたのがきっかけだとか。もともとはドーピング目的だったんですね。当時、「グリーニー」は合法とされていましたが、2007年に違法になっています。

ところで、プロ野球界では2000年代からグリーニーを初めとする過去のドーピングの問題が噴出しています。日本野球機構(NPB)は2006年にドーピング検査を試験的に導入し、07年から本格的に実施していますが、検査・制裁の緩さや業界に蔓延る隠蔽体質などが問題視され、穴だらけなのが現状……。

グリーニーとは一体何なのか?実際にプロ野球界に薬物は蔓延しているのかどうか?という疑問に踏み込んでみました。

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グリーニーとは

「グリーニー」とは興奮剤の一種で、法律上は覚せい剤にカテゴライズされる薬物の俗称です。

医薬品成分クロベンゾレックス(Clobenzorex)を含有するカプセル入りの錠剤です。

<<中略>>

クロベンゾレックスは、アンフェタミン類似構造をもつ物質で、体内に摂取されると、代謝によってアンフェタミンに変換されるため、アンフェタミンを使用した場合と同じような作用をもたらします。

いわゆる「グリーニー」について より引用

アンフェタミンとは、みなさんがイメージする“覚せい剤”の代表格みたいなやつです。つまり、グリーニーとは、普段は覚せい剤ではないけれども、体内に侵入した瞬間に本性を現すヤバイやつ

覚せい剤の使用で世間を騒がせた清原選手が現役時代に仕様していたことを認めたのもあって、一般的には「覚せい剤」と同じ扱いを受けることが多いです。

日本では、2007年まで合法のドラッグでした。こんなやばいヤツが合法だったなんてにわかに信じられませんが、「合法」と言っても扱いは近年になって問題化してきた「脱法ドラッグ」に近いものでしょうか。

グリーニーの効果と危険性

脳の中枢神経を刺激して快楽物質ドーパミンを発生させ、高揚感、集中力UP、疲労回復、身体能力アップ、食欲減退などの効果をもたらします。使用者の話では、デッドボールが怖くなくなる、怪我の痛みを忘れさせられる、などの精神的な効果も大きいようです。

主にドーピングで使用される薬物で、アメリカのメジャーリーグでも2006年に違法指定されるまで「使っていない選手はいない」というほど蔓延していたと言われています。

一方、過剰摂取をすると妄想、せん妄、嘔吐、下痢、めまい、吐き気などの症状が現れ、脳卒中や心臓発作を起こす可能性も。これらの症状は“覚せい剤”の禁断症状によく似ています。

さらに中毒性もあるとされ、さらに効果が高いものを求めるようになり、いわゆる“覚せい剤”の入口になってしまうことから、日本では2007年に違法薬物に指定されました。

スポーツに「ドーピングの問題」はつきものですが、それがそのまま「覚せい剤の問題」に繋がっていることは、TVのニュースなどのメディア報道だけではなかなかイメージしにくい現実だと思います。

ドーピングと脱法ドラッグ

スポーツとドーピングの問題は切っても切れない話で、世界的に規制が厳しくなった現在でも、問題が尽きることはありません。

特に日本はドーピングに関する危機意識が薄く、日本オリンピック委員会(JOC)、日本体育協会(JASA)、日本プロスポーツ協会(JPSA)を中心に日本アンチ・ドーピング機構(JADA 通称:ジャダ)が設立されたのは2001年のこと。

しかし、日本野球機構(NPB)、日本ゴルフツアー機構、日本相撲協会、日本ボクシングコミッションはJADAには所属せず、それぞれ独自の方法でドーピングに対処しています。

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日本プロ野球のドーピング問題

日本プロ野球のドーピング問題については、2000年代に※過去のドーピング問題が明らかになりました。それ以降、NPBは独自の対策を進めていますが、検査も制裁も甘いのが現状。

日本野球機構(NPB)におけるドーピング問題
2004年、長嶋一茂が生放送[11]で現役時代にアナボリックステロイドを使用していたことを告白。
2005年、週刊朝日が千葉ロッテマリーンズの選手10名近くがグリーニー(クロベンゾレックス含有)を使用していると報道(球団は一貫して否定)。
2007年、野村貴仁が週刊ポスト上で2週にわたって自らの薬物使用とともに2000年の読売ジャイアンツ内で一部の選手にグリーニーが使用されていたことを暴露。
2009年、愛甲猛が自らの著書で中日ドラゴンズ時代にアナボリックステロイドを使用していたことを告白[14]。
2000年代前半、清原和博や松坂大輔が疲労回復のためにニンニク注射を受けていることが、ドーピング問題とは異なる文脈でたびたび採り上げられた。この点について、注射の成分にかかわらず、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は正当な治療目的以外の静脈注射を禁じている。
2005年5月、3年前までNPBに所属しておりマイナーリーグに所属中の養父鉄がドーピング検査で陽性を示して50試合の出場停止処分を科された。使用薬物は公表されなかった。
2006年4月28日、マイナーリーグのAAA級ノーフォークに所属する入来祐作投手が薬物検査に引っ掛かり、50試合の出場停止処分を科された。使用薬物はステロイドホルモン。
2007年12月13日、メジャーリーグベースボール(MLB)での筋肉増強剤使用の実態調査をしたミッチェル報告書が公開されたところ、アレックス・カブレラやジェフ・ウィリアムスら日本プロ野球に所属中および所属していた選手11人の名前もあったが、当時のNPBのコミッショナーである根來泰周はNPBの薬物対策に問題はないとし、報告書とは無関係の立場を取った。
2015年、 アレックス・ラミレスが、ヤクルト時代にグリーニーを使用していたことを裁判で証言していたことが明らかになった。
その他、2008年の夕刊フジの記事において、「不振のカブレラ&松中、消えぬ“疑惑”」というタイトルで、「『日本でも2年前からドーピング検査が厳しくなったから…』との憶測が流れる」という内容が書かれた。

ドーピング - Wikipedia より引用

さらには、公然の秘密となっている裏金問題、換えてないと否定しながらボールを密かに換えていた問題、座席水増しの問題などから業界の隠蔽体質も表沙汰になり、ドーピング問題とは直接関係がないとはいえ、この体質が緩い検査と制裁に繋がっているのではないかという見方も強いですね。

これでは選手側は、どんどんやらざるを得ない状況に追いやられていきます。

誰かが薬をやって活躍するなら、どんなに努力したって薬分のアドバンテージを奪われていることになりますし、ドーピングに手を出せばもっと活躍できてもっとお金が稼げるとなると、魔が差すのが人間というもの。

そんなことは許さない!という爽やかなイメージで売っている業界ですが、例えば1000人集まったら1000人が強い意志を持っているかというと、そうではありません。成績が伸びないことに悩んで、先の不安や現状の打開のために「法律には触れない(=悪いことをしていないわけではない)強くなるおクスリ」を勧められたら、全員が「NO!」と言えるかというと甚だ疑問です。

解決する日はくるのか?

以上の事を踏まえて「プロ野球界にグリーニーが蔓延していたかどうか?」という疑惑を考えると、「していない」とする方が不自然に思えてきます。

そして、それが覚せい剤へのレールになっているとしたら、清原選手一人をやり玉にあげて一件落着とするのは問題の根本をすり替えているようにも感じられます。見方をズラせば、彼もまた体質の被害者とも言えるでしょう。

しかし、それが“誰の責任なのか”という話になると難しいですね。誰の責任とも言えないような細かい塵が積み重なって現在の形になっているので、誰もが「我関せず」を貫いてなかったことにしてしまおうとする流れもまた自然なことです。

スポーツの世界全体に言えることですが、やはり信頼できる第三者機関に一任するタイミングでしか、この問題が解決することはないでしょう。

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