画像詐欺になってしまってごめんなさい。青い月の話ではありません。何も知らずにブルームーンと言われると、青白く光る月をイメージしますよね。

今回は「見ると幸せになる」と言われている一月に二度の満月、ブルームーンについてのお話です。

「細かいことは良いからいつ見られるかだけ知りたい」という人は、ブルームーン日時表へどうぞ。

ちなみに、残念ながら2016年は見られません……。次のブルームーンは2018年のスーパームーンですね。

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ブルームーンとは

ブルームーンという言葉には「青く見える月」「1月に2度の満月」「季節の第3の満月」の3つの意味があります。

今回の記事では「1月に2度の満月」だけを扱いますが、全体を把握するために簡単に整理しておきましょう。

ブルームーンの3つの定義

「青く見える月」

大気中の塵の影響により月が青く見える現象をブルームーンと呼ぶ。

大気中の塵の影響で月が本当に青く見える「ブルームーン」の例として、1883年のインドネシアのクラカタウ火山の噴火後、約2年間は日没を緑に、月を青に変えたと言われる。このように、多くは火山の噴火、もしくは隕石の落下時に発生するガスや塵などの影響によって、かなり稀でいつ起こるか予測できないものの、月が青く見えることがあるとされている。

ブルームーン – Wikipedia より引用

この現象は本当に珍しいことから、北米では「とても珍しいこと」を指して”once in a blue moon”と表現することもあるそうです。

ブルームーン

「月に2度の満月」

近年、たびたび話題にのぼるのがこの「月に2度の満月」を指すブルームーンです。

この現象をブルームーンと呼ぶようになった理由ついては諸説あり、明確な理由は分かっていません。

  • “Double Moon:2度の満月”が変化して”Blue Moon”になったという説
  • 「稀なこと」を表して”Blue Moon”と呼ばれるようになったという説
  • 昔の年鑑では月を色で区別し種類を分けていたことに由来しているという説

なぜこんな現象が起こるようになったのかというと、それは現代人が太陽暦(グレゴリオ暦)を使用していることに深く関係しています。詳しくは後ほど。

ブルームーンは占星術の分野でも重要な月とされ、星座と合わせてその意味が読み解かれているようです。

ネット上の情報では、「2回ある満月のうち、2回目の満月だけをブルームーンと呼ぶ」という記述が今でもよく見られますが、それは誤り。1回目も2回目もブルームーンと呼ぶのでお間違えのないよう。

「季節の第3の満月」

アメリカのメイン州では、「季節の第3の満月」をブルームーンと呼ぶ習慣がありました。

12ヶ月を春分・夏至・秋分・冬至で4分割するとそれぞれ3ヶ月。よって季節の長さは3ヶ月なので、通常ひとつの季節に満月は3回です。

季節の3回の満月にはそれぞれ第1・第2・最後に固有の名前が付けられていて、4回目の月が出現する場合はそれが最後の月となるため、第3の月はブルームーンと呼ばれていました。

季節の月の名前表

なぜブルームーンが起こるのか

1ヶ月の内の2度の満月を「ブルームーン」という。

そう言われても一体何が特別なのか、月の満ち欠けとかけ離れた生活をしている我々現代人にはあまりピンと来ないですね。

「え、そもそも満月って1ヶ月に1回なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

今では想像もつきませんが「新月から満月、そしてまた新月に欠けていく」、この1サイクルを1ヶ月として生活していた時代がありました。

夜空を見上げて月を見て、今日は1ヶ月のうちの何日かを把握できたんです。昔の人々は月に倣って、月と共に生きてきました。

勘のいい人はお分かりだと思いますが、ブルームーンの出現は暦と大きな関係があります。

古来から世界中のほとんどの地域は、月の巡りを基にした太陰暦を使ってきました。

太陰暦では月の初めを新月とし、15日頃には立派な満月が夜空に浮かび、また新月へ欠けていくサイクルを“一月”とします。つまり、満月は必ず毎月の中旬に訪れる、1ヶ月に1回だけの特別なものでした。

それが証拠に、日本にも十五夜やお盆など、太陰暦の名残を残すお祭りが数多く残っています。

太陰暦から太陽暦へ

近代化の流れの中で月の巡りを基準にした太陰暦は、太陽の巡りを基準にした太陽暦(グレゴリオ暦)へと改暦されていきます。

グレゴリオ暦が生まれたのは1582年のこと。そして徐々に世界中に広まり、世界標準となっていきます。

日本で改暦が行われたのは明治6年の元旦。

その背景には政府の財政難が語られます。

 これ以前から諸外国で通用している太陽暦への移行は一部知識人や政府の要人の間では議論されていたようですが、国民の生活に深く根付いている暦をおいそれと変更することはなかなかできないことだったのでしょう。しかしながら当時の「新政府」が抱えていた大問題が、この難しい決断をくだすきっかけになりました。その大問題とは・・・「財政難」。そう、新政府は大変貧乏だったのです。

~中略~

 徳川幕府から政権を引き継いだばかりの新政府には、お金がなかった。お金がないからと言っても政府は、公務員には月々の月給を払わなければならない(ちなみに、幕府の時代は年間「××石」と言う風に、年棒制でしたが、明治に入って公務員への給与は月給制に変更されました。で、今に至る)。そして間の悪いことに明治6年は、その当時の暦であった旧暦によれば閏年で1年が13ヶ月あった。今まで通り年棒制であったなら何の問題もなかったのでしょうが、月給制にしたばかりに翌年は1回余分な月給を払わないといけない。苦しい財政の新政府には頭の痛い話だったわけです。

 ここで、頭痛の種を取り除いたのが「改暦」。太陽暦にすれば、今後「閏月」とは未来永劫おさらばでき、月給は1年に12回しか払わなくてすむ。その上太陽暦による明治6年の1月1日は旧暦では明治5年12月3日。ここで改暦してしまえば明治5年の12月は2日しかないので、「2日しか働かないのに月給くれはないだろう」と言う理由で12月分の月給は支払わないことにしてしまい、都合2ヶ月分の給料を「合理的な理由により」支払わないで済んでしまったのでした。

明治改暦の周辺事情・国家財政の危機?(No.0103) より引用

ともあれ、それまで太陰暦に親しんだ民衆は、グレゴリオ暦への改暦によって今では想像も出来ないような様々な問題に直面しました。半ば強硬的に改暦を急いだ明治政府には、民衆から相当な非難の声があがったと言われています。

そんな人々にとって、1ヶ月に2回の満月を迎えることがどれほど大きな驚きであったかは、現代人にはもはや想像し難いことですね。

2度のブルームーンを見ると幸せになれる

改暦の混乱の影響もあってか、昔の伝承ではブルームーンは不吉の象徴とされてきたそうです。

しかし、今では「ブルームーンを2度見ると幸せになれる」という言い伝えが世界各地に伝わっています。

旧暦ではただの満月だったものが、グレゴリオ暦ではブルームーンと呼ばれて重宝されるのは何やら可笑しい気もしますが、逆に考えると旧暦では太陽の方が特別な動きをしている様に見えたのかも。

そう考えると、宇宙の調和と暦の絶妙な関係に思いを馳せずにはいられません。

古来より、月は生命のエネルギーと深い関係があると言われてきました。

ただ毎日を淡々といたずらに過ごすのではなく、ブルームーンを見ることによって宇宙の調和の一部を意識できるのであれば、それは幸せへの第一歩と言えるのかもしれません。

でもそんな大げさな事を考えなくても、ただ単純にブルームーンを一緒に楽しめるカップルなんかは幸せになれそうな気がします。

というわけで、最後にブルームーンがいつ見られるのか、日時を表にして置いておきます。

でも本当に願いが叶うのか、幸せになれるのかはやっぱり気になりますよね。

その点について、月の満ち欠けと人間の体調やメンタルへの影響を考察してみたので、もし興味があったらそちらも読んでみてください。

月の満ち欠けは体調や精神・感情に本当に影響するのか?その理由を真剣に考えてみた

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いつ見られる?ブルームーン日時表

1996年 7月 1日/30日
1999年 4月 1日/30日
2001年 12月 1日/30日
2004年 8月 1日/30日
2007年 6月 1日/30日
2010年 1月 1日/30日
3月 1日/30日
2012年 8月 2日/31日
2015年 7月 2日/31日
2018年 1月 2日/31日
3月 2日/31日
2020年 10月 2日/31日
2023年 8月 2日/31日
2026年 5月 2日/31日
2029年 1月 1日/30日
3月 1日/30日
2031年 10月 1日/30日
2034年 7月 2日/31日
2037年 1月 2日/31日
3月 2日/31日
2039年 12月 1日/30日
2042年 8月 2日/31日
2045年 5月 1日/30日
2048年 1月 1日/30日