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ギネスにも登録された世界最古の宿がある!?伝説の秘境・奥山梨温泉郷

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山梨県早川町。山奥の秘境にある集落で、かつては温泉宿として栄えた宿場でした。訪れる人も年々少なくなり、後継者の問題で、今では数えるほどの旅館しかありません。

しかし、この地に残る伝説の温泉は、現代を生きる人々にも深く愛され、今なおたくさんの人を癒しています。

今回は「女帝の湯」や「世界最古の宿」で有名な奥山梨温泉郷の観光スポットを紹介します。

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奥山梨温泉郷とは

奥山崎温泉郷
奥山梨温泉郷は、山梨県南巨摩郡早川町というところにある温泉で、奥山梨と言うだけあって本当に山奥。山の中にポツンとある秘境で面積の約96%が山!

人口は約1100人と日本で一番人口が少ない町です。そしてその人口の約4割の姓が望月さんという面白い一面も。過去の歴史からそうなっているらしいのですが、詳細は謎。詳しくはwikipedia望月氏を読み込めば、何か書いてあるかもしれません。私は一瞬で頭痛がしだしたのでそっ閉じしました!

西山温泉と奈良田温泉の2種類の温泉が湧いています。

西山温泉

慶雲2年(705年)に藤原真人によって発見された温泉です。後に紹介する「世界最古の温泉旅館・慶雲館(けいうんかん)」は、この温泉が発見された時に創業されたのだとか。孝謙天皇(女帝)が訪れたのも慶雲館だと言われています。

奈良の都に住んでいるはず女帝が、どうしてこんな山奥の温泉へやってきたのかというと……。

当時、退位した孝謙天皇は病を患い床に伏していました。すると、夢枕に白髭の翁が立ち「甲斐の国、白鳳の深山に、諸病に効ある霊泉あり」と告げ、孝謙天皇は共を80人も連れて遥か山梨の地を目指したと。この伝説から、この地の温泉は「女帝の湯」として有名です。

西山温泉にはその他にも「蓬莱館」という旅館でも入ることが出来ます。

孝謙天皇は、慶雲館で20日間の湯治を行い病を全快させたと言われています。

奈良田温泉

その後、さらなるさらなる霊泉を求めて山奥へ分け入り奈良田の温泉を発見します。

この地をいたく気に入った孝謙天皇は、この温泉を「奈良田」と名付け、集落の最上部に御殿を立てて8年間も奈良田にとどまったと言われています。現在、御殿跡とされる場所には、天皇を祭った「奈良法王神社」が建てられいます。

他にも「武田信玄や徳川家康の隠し湯だった」など、数々の逸話を持っています。

つるつるとろとろの泉質はとても評判が高く、美肌の湯としても有名です。何度も足を運ぶリピーターの話によると、この湯に一度でも使ってしまうと他の温泉に入れなくなるほどだとか。

旅館「白根館」と日帰り温泉施設である「奈良田の里温泉」で入ることが出来ます。

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世界最古の宿がある!

なんと!早川にはギネスブックにも登録されている世界最古の温泉旅館があるというのです。それが先ほどもチラッと紹介した慶雲館です。

慶雲館の外観

西暦705年開湯。その歴史1300年!

公式サイトによると、お風呂はもちろん給湯からシャワーに至るまで全て100%源泉かけ流し、料理は「厚生労働大臣賞」を2年連続でとった若手料理人が手掛け、景色は山間パノラマの大自然を粋を極めた純和風のお部屋で贅沢に楽しめる旅館だそうで……。行ってみたい……。行ってみたいですねぇ……。

温泉はこんな感じ。

秘境の世界最古の旅館!!ということで、さぞかし古くて粋で綺麗な日本建築なのだろうと思い旅館の写真を見ると、確かに“和風”ですが意匠は意外とモダン。もっとこう、重厚な風格を期待していました。お部屋はナチュラルな色合いをメインに据えた軽やかな印象でした。

びっくりしたのは、カラオケルームまで完備しているところ。意外と近代的です。

気になるお値段は……

さて、気になるのはお値段ですが、調べてみると朝食あり ・夕食ありでお一人様一泊17,000円~40,000円といったところ。やはりお部屋やプランによって振れ幅がありますね。

年末のかきいれ時でこのお値段ですから、時期をずらすともう少し安く泊まれるかもしれません。気になる方は公式サイトからどうぞ!ネットでの申し込みも可能なようです。

慶雲館公式サイト

もっと古い日本建築を期待していた方へ

私のように、「世界最古の温泉宿」と聞いて、妄想が勝手に膨らんでしまった方もいらっしゃると思います。もう寺か!ってぐらいのやつを想像していた方、安心してください。

ありますよ。ありましたよ!

赤沢宿(あかざわじゅく)にある江戸屋という旅館です。赤沢宿は早川町の最南端にある集落で、かつては宿場として賑わっていたそうです。宿場として他に類を見ない発展を遂げた街並みは、1993年に重要伝統的建造物群保存地区に指定され、かつての面影を今に残しています。

しかし、利用客は年々減る一方で、後を継ぐ若い人も少なくなり、赤沢で今も営業を続けている旅館は江戸屋1軒のみ。

江戸そのままの旅館「江戸屋」

江戸屋が建築されたのは江戸後期の天保13年(西暦1842年)。今は70年前に嫁いできたという望月絹さんが現役で女将さんをやっています。

私はむしろ温泉よりも江戸屋に泊まってみたいと思いました。温泉だったら日帰りがありますしね!一泊7000円~の要予約。

妄想を膨らませているだけの私が紹介するよりも、実際に体験してきた人の紹介を読んだ方が分かりやすいと思うので、ネットで拾った体験レポをひとつ紹介しておきますね。

写真もたくさんあげられていますので、気になった方はぜひ湯島の大杉読んでみてください。

日帰り温泉施設・奈良田の里温泉

奈良田の温泉に日帰りで入れる施設です。源泉掛け流しの檜風呂で、雰囲気も〇。食堂の「こんぼうす(奈良田弁でくいしんぼう)」では、甲州の名物や川魚料理などを食べることができます。

ただあまり広くはないため、たくさんの登山客が訪れた日は定員オーバーになってしまうこともあるのだとか。かち合うことは滅多にないと思いますが、登山シーズン真っ只中の夏に計画を立てる時は、気に留めておくと良いかもしれません。

公式サイト「早川ZAIDAN」

温泉や宿だけではない!天然記念物群

奥山梨温泉郷と言われるだけあって、宿や温泉ばかりがフォーカスされますが、この地は実は2つの天然記念物を有する自然の宝庫でもあります。

山梨県指定天然記念物「湯島の大杉」

杉と言えば屋久島が有名ですが、ここ早川にも、樹齢1200年とも言われる、屋久杉に負けず劣らずの山梨最大の大杉が立っています。それが湯島の大杉。1958年に天然記念物に指定されました。

樹高45m以上、目通り幹囲11mの巨木です。ん~、目通り11mと言われてもピンときませんよね。

目通り幹囲とは、人の目の高さの木の周囲の事を指します。人が手を繋いで木の周囲を囲もうと思ったら、大の大人7人が必要になります。

ん~、数字で表すとまだ想像しにくいですね。身近な大きさで言うと、六畳一間ぐらいがすっぽり収まってしまう大きさです。

また、もともと同じ大きさの杉の木が2本あって、男杉、女杉と呼ばれていたそうです。しかし、女杉は樹下で野宿をした者の火の不始末が原因で、約100年ほど前に焼失してしまったんだとか。

国指定天然記念物「新倉の糸魚川静岡構造線」

新倉断層

©中央構造線より出典

こちらは国指定の天然記念物。別名「新倉断層(あらくらだんそう)」です。

案内板には「断層の西側は先新第三系瀬戸川層群の黒色粘板岩、東側は新第三系中新統の凝灰岩類からなり、西側の古い地層が東側の新しい地層の上にのし上がっているのが明瞭である」と書いてありますが、素人にはなんのこっちゃ。

学問的にとても珍しくて興味深いのはなんとなく分かるんですが、やはり素人目には超地味なようで、感想は賛否両論。

さて、糸魚川静岡構造線の何がスゴイのかを一言で言うと、ここで日本が半分に割れているんです。気候とか地域とか文化ではなく、文字通り地面が半分に割れているのが地表で見られるのが糸魚川静岡構造線スゴイところです。

それを分かりやすく説明するためにwikipediaから画像を拾ってきたので、まずはこちらを参考に。

糸魚川静岡断層線

この画像の左側の青い線が糸魚川静岡構造線です。薄黄色の部分が「フォッサマグナ」と呼ばれる地層。糸魚川静岡構造線を境界にあまりにも地層が違いすぎるので大規模な地殻変動があったとされ研究が進められていますが、結論については現在でも活発に意見が交わされている最中らしいです。

地味ですがなんともロマンのある観光名所ですね。この近くに湧き水が沸いているんですが、その水がとてもおいしいらしく、汲んでわざわざ持って帰る人もチラホラ。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は山梨県早川の温泉秘境を紹介しました。

体験レポはもちろん、行くことを念願にしている人や念願が叶った人の話を読み聞きしました。誰もが例外なく雰囲気と泉質を話題にあげていますね。アクセスが悪くなかなかな気軽に立ち寄れる場所ではありませんが、「甲斐があった」「また行きたい」という人ばかり。

大自然と共に生きていた頃の日本の深い歴史が色濃く残る温泉宿波、奥山梨温泉郷。死ぬまでに一度は行ってみたいです。

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