東大からマッキンゼー、そしてお笑い芸人になった異色の経歴が目を引くお笑い芸人、石井てる美。

誰もが羨むような大企業に就職して、順風満帆人生バラ色と思いそうなものですが、なぜ全てを捨ててお笑い芸人になろうと思ったのか。

そこには、本当の自分を見つめ直す「幸せのヒント」が隠されていました。

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白百合から東大へ。輝かしい学歴

白百合学園
小学校の時はあまり勉強が好きではなかったそうが、お受験ママに言われるがままに塾に通い、「桜蔭学園」を受験するも失敗。カトリック系ミッションのお嬢様学校として有名な「白百合学園中学校」へ進学しました。

この失敗がママを泣かせてしまったそうで、子供心ながら随分とショックを受けたと言います。それを機に勉強に打ち込むようになり、中学を卒業後は白百合学園高等学校から、東京大学文科三類へ進学。東大を受けた理由は、親に国立に行くように言われたからだとか。

東京大学

この頃から海外での現地活動を意識していたようで、在学中に理系に転向。発展途上国のインフラ整備を学ぶほか、タイ、デンマーク、フィリピンの3カ国でのインターンシップや交換留学を経験。

在学中の論文は賞を受賞するほどの出来で、サークル活動ではアマチュアバンドコンテストで入賞、TOEIC990点(満点)で英語検定1級も取得、特技の書道では五段の二段上の「推薦」を取得しているなど、経歴からアグレッシブで積極的な人物像が見て取れます。

卒業後はマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。

超ハードなマッキンゼーの世界

マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、アメリカ合衆国に本社を持つ外資系コンサルティング企業で、1926年に設立された老舗の大企業です。

お金持ちの出身者が多数いることから優雅なイメージを持たれがちですが、実際はかなりのハードワークで有名です。石井てる美も例に漏れず、本人曰く「42.195kmのマラソンを100m走の速さで走るような」多忙な日々を送っていたのだとか。

経営コンサルタントは大変な仕事です。経済だけではなく、依頼主の企業の情報にまで細かく網を張って未来を予測し、不安があってもおくびにも出さず、自信満々に経営者の背中を押すような、そんな仕事。

仕事の内容も、「これがコンサルタントの仕事です」と言えるほど具体的なものはありません。多岐に渡る上に奥も深く、情報処理、コミュニケーション能力、各種専門スキル、論理的思考能力など、必要とされるスキルも数多。ましてや世界のマッキンゼー。

向き不向きもあると思います。しかし、彼女は少しずつ追い込まれ、徐々に死を意識するまでになっていったそうです。

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いざお笑い芸人へ!

そこまで追い込まれて初めて、彼女は「本当に自分がやりたかったことはこれだったのか」という自問自答に行き当たります。

そして出てきたのが昔からの夢だったという「お笑い芸人」という選択肢。

それまでのキャリアを捨て、ワタナベエンターテイメントのタレント養成学校 「ワタナベコメディスクール」に入学。翌年卒業し、芸人・石井てる美としてのキャリアをスタートさせるのでした。

実は学生時代から人前に出ることが好きで、「もし別の人生があったらお笑い芸人になりたい」と常々思っていたそうです。親を含めて、周囲の人たちは否定したり笑ったりするなく応援してくれたと言います。

厳しいお笑いの世界

敷かれたレールに正しく沿っていくのが正しい人生だと思っていた彼女にとって、それは決して楽な選択ではありませんでした。

芸人なんて、完全にレールの外側。食べていけるのも一握り。面白くなければ存在価値のない厳しい世界です。収入は今から25年働いてマッキンゼー時代の年収にやっと追いつくぐらい。鳴かず飛ばずの時期が続き、“安定”なんで望むべくもありません。

それでも、石井てる美ははっきりとした口調で「今の方が幸せだ」と語っていました。

まとめ

wikipediaの出身者のリストを眺めてみると、CEO、代表取締役、教授、理事など、そうそうたる肩書きが並ぶ中、「お笑いタレント」の石井てる美はかなり浮いていますね(笑)。彼女の経歴の異色さが滲み出ていて面白いです。

マッキンゼー出身者リスト

とあるインタビューでは、お笑い芸人になろうと決意したきっかけは「キャリアや世間体に守られている自分を俯瞰した時の虚無感だった」と語っていました。

有名な進学校や大学では、周囲の視線を意識したつまらない意地の張り合いが少なからずあると言います。

「周りからどう思われているか」は、誰もが一度はとらわれてしまう価値観です。

しかし、どこかで挫折に出会い“自分自身の意志”みたいなものを見つめなおす瞬間が必ずやってきます。私はむしろ、そこからスタートしなければ幸せなど到底叶わないのではないかと思います。

キャリアや周囲の評価など関係ない完全な個人になった時、そこには何が残っているのか。

もしあなたが何かに追い詰められて身動きが取れなくなっているなら、その時は、改めて自分自身を見つめ直してあげる良い機会なのではないでしょうか。その先には思いもよらない道が広がっているかも知れませんね。