2018年の動画配信サービスのニュースまとめ!どうなる2019年!

dTV、Hulu、U-Nextが健闘する中、世界的にシェアを伸ばしてきていたNetflixが国内参戦。Amazonプライム・ビデオがサービスを開始し、日本の動画配信サービス元年と言われたのが2015年のこと。

以来、「作品本数」と「月額料金」でしのぎを削ってきた各社ですが、2017年にはオリジナルコンテンツとジャンル特化で差別化・棲み分けされるようになってきました。

果たして、2018年は動画サービス業界にとってどんな年になったんでしょうか?2018年の特に大きなニュースを簡単にまとめ、動画サービス業界の動向を振り返りました。

2018年の動画サービスのシェア


3か月以内に有料の動画配信サービスを利用したと回答した人に、利用している有料の動画配信サービスを調査した結果、トップは「Amazonプライム・ビデオ」が53.6%となり、昨年から12.6ポイント増加しています。2位には「Hulu」の17.3%、3位は「Netflix」の10.9%が続きます。「Hulu」「Netflix」ともに昨年より比率を伸ばしていますが、「Amazonプライム・ビデオ」それを上回る伸びを示しています。
『動画配信ビジネス調査報告書2018』 – impressより

パッと見た感じ、Amazonプライム・ビデオ一強ですね。

とはいっても、プライム・ビデオの場合は、「お急ぎ便」や「送料無料」など、Amazonプライムの他のサービスの方がメインですので、純粋に「動画サービスだけのシェア」とも言えないところがあるのがなんとも。

動画サービスについてはよく知らないけど、Amazonプライムのオマケみたいに使えるプライム・ビデオを利用しているという人は多そうです。

「特に動画配信サービスとか興味はないけど、まぁプライム・ビデオで見れてるしとりあえずこれで満足」という層をガッツリ掴んで離さないコストパフォーマンスは圧巻。

月額1,000円前後のサービスが多い中、年会費3,900円の月額にして325円ですからね。まともに戦っては太刀打ちのしようがありません。

あとに続いてシェアを伸ばすのは、海外のヒットドラマメーカーHBOとの独占契約を結んでさらに海外ドラマに強くなったHulu、オリジナル映画が世界三大映画祭で評価され話題をさらうNetflix、スポーツ観戦に絞って客層を広げるDAZNなど、「独自の強み」を持つ会社ばかり。

いよいよ、同じシェアを奪い合う価格競争ではなく、差別化・棲み分けで共存していく時代になっているんだなという実感を覚えます。

2018年の動画サービス業界の主な動き

Netflixの値上げ

2018年に大きな話題をさらった話といえば、まずこれ。

値上げの理由は「オリジナルコンテンツの充実、技術面の改革、字幕・吹き替えなどのローカライゼーションへの投資が目的で、日本や他国での契約状況から判断したものではない」とのこと。

利用者の反応はというと、これを機に解約を考える人もいたようですが、個人的な感覚では「むしろ今までが安すぎた」と理解を示す声の方が多かったように思います。

ユーザーが離れていかないのを分かっていたのか、離れていくことを見越した上でペイできる見込みがあったのか、いずれにせよ「もっと頑張って良いサービスにしていくから投資してくれよな!」ってことで、思いきりましたよね。

ちなみに、NTTコムオンラインの調査によると、Netflixは主要動画配信サービスの中でも最もNSPが高いという結果が出たそうです。調査結果では、ユーザーのオリジナルコンテンツに対する期待値が高まっているのだとか。
※Net Promoter Score(ネット・プロモーター・スコア):顧客満足度を測るスコア。

その調査結果に応えるかのように、ヴェネツィア国際映画祭ではNetflix作品である『ローマ(原題) / Roma』が金獅子賞『ザ・バラード・オブ・バスター・スクラッグス(原題) / The Ballad of Buster Scruggs』が最優秀脚本賞を獲得。

オリジナル作品の量とクオリティへの期待感がNetflixを支えているように感じます。

NetflixがKDDIと提携

もうひとつ、NetflixといえばKDDIと提携し始めたことも話題になりました。

8月28日、KDDIはauの携帯利用料の中にNetflixの利用料金を含んだ「Netflixプラン」を提供開始。

TVCMやイベントでのプロモーションも盛んで、KDDI側もこのプランにはかなり力を入れているようです。

TVのリモコンに“Netflixボタン”を追加したのもNetflixが初めてでしたし、人々の生活の一部になろうとする動きは相変わらず盛んなようです。

2015年に国内配信を開始して以来、依然として台風の目のような存在感を示していますね。

国内向け動画サービス「Paravi!」提供開始

Netflixの話題が並び立つ中で、この春にサービスを開始したのが国内向け動画サービスの「Paravi!」

「Paravi!」は東京放送ホールディングス・日本経済新聞社・テレビ東京ホールディングス・WOWOW・電通・博報堂DYメディアパートナーの6社出資によるプレミアム・プラットフォーム・ジャパン(PJJ)が運営する「最大級の国内ドラマアーカイブ」を目指す大型動画サービスです。

TBSの「逃げるは恥だが役に立つ」、テレビ東京の「孤独のグルメ」、WOWOWの「ドラマW」など、国内の人気ドラマを始め、経済情報番組や新聞や書籍などのテキスト、ラジオなどの音声コンテンツまで配信しています。

発表当初は「Netflix」や「Hulu」、「プライム・ビデオ」などの先行サービスとのシェア争いに注目が集まりましたが、そもそも配信している内容が全く違いますし、どちらかというと今まで動画サービスを意識していなかった層にも届き、全体のシェアを広げた形になったんじゃないかと思います。

今のところ、明確なライバルはフジテレビが運営する「FODプレミアム」になるんでしょうか。国内のドラマ・バラエティ好きには見逃せない戦いですね。

2019年のニュース

ディズニーが独自の動画配信サービスを開始予定

DisneyやPixarの映画やテレビ番組をオンデマンドで提供する会員制サービスになる。まずは2019年6月封切り予定の「トイ・ストーリー4」や「アナと雪の女王」の続編などを独占配信する計画。
Disney、動画配信サービス立ち上げへ Netflixとの契約は終了 – IT media NEWSより

さて来るや2019年、一番気になる話題はこれ。

パッと思いつくキーワードは「ディズニー」「ピクサー」「スターウォーズ」「マーベル」でしょうか。これらが全て独占配信となると、さすがにアツい。

ただ、現在の情報によるとR指定の作品はHuluでの配信になりそうです。

というのも、ディズニーは2017年に20世紀フォックスを買収して、R指定だった『デッドプール』をそのまま発表しています。

そうした過激さが売りの作品は、20世紀フォックスが経営権を持つHuluを使って配信していく方針なのかも、という話。

現在、他の動画サービスで配信されているディズニーブランドの映画は、おそらく配信されなくなるんじゃないかと思います。

Netflixも2018年末でディズニーとのコンテンツ配信契約が切れる(国内ではもともと未配信)みたいですしね。まだどうなるかは分かりませんけれども。

まとめ

2018年は完全に「自分の趣味に合った動画を、自分のライフスタイルに合わせて見られる時代」になったように感じます。「見たい番組の放送時間になるまでCMを見ながら待つ」というスタイルが、すでに前時代的になりつつあります。

2019年のディズニー参戦でその流れは一気に加速するでしょう。

動画サービスでしかみれない作品もこれからどんどん増えてくると思います。映画やドラマはもちろん、スポーツ観戦、バラエティ、果てはライブにフィットネスまで。

今までは地上波一本だった選択肢から、自分が気に入ったものを選んで直接投資できる時代です。無料動画サービスまで含めると、Youtubeやニコニコ動画もそうですね。

動画サービスは、今後もどんどん差別化・棲み分けされながら、私たちの生活に身近なものになってくると予想されます。

「いつ・何を・どこで・どうやって見るか」が完全に自由になりつつあります。これは、これからの時代を生きる人々のライフスタイルの大きなテーマになっていくんじゃないか。筆者にとっては、そんなふうに考えさせられた2018年でした。

果たして動画サービス業界の2019年は、どんな驚きを私たちに提供してくれるのか、今から楽しみですね!

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