AKB48の給料が安すぎると話題!薄給と格差の理由を考えてみた!

AKBの集合写真

握手券バーストでオリコンTOP10をほぼ独占、写真集ガチャで同じ商品を何冊も買わせ、パチンコ台は2台で1000億以上の売り上げ、グッズは売れるわ人は集まるわで、さぞかし儲かってるのかと思いきや、8割のメンバーが月給10万円らしい。

「AKB48ってあんなに儲けてそうなのに月給10万円なの!?秋元康の守銭奴め!!」と、最初は僕も思いました。でも、どれだけの人数がAKB48を支えてるのかを想像したら、末端のアイドルが薄給なのは、当たり前のことのようにも思います。

今回は、なぜAKB48の8割のメンバーが月給10万円しかもらえないのか?ということを、経済の方面から考えてみようと思います。

AKBの給料制

というわけで、まずはAKBのメンバーにお金が入ってくるまでの流れを軽くおさらいしましょう。

AKB名義での仕事の収入は、まず3割ぐらいがAプロデューサーに入るそうです。

48グループはメンバーそれぞれの所属事務所が違うため、残りの7割は各事務所に分配されます。

そこから事務所の取り分、レッスン代などの経費が引かれ、残った額がアイドルのお給料。当然、均等に振り分けられるわけではありません。

知名度の高い売れているメンバーには、より多くのお金が渡されます。AKBやNMBなどのチーム間での格差もあったりして、内部からは不満の声も。

須藤凜々花
(前略)

「同期なのにAKB48と給料格差がある」と不満を語り、ドラフト同期生の川本紗矢(AKB48)にメールで「給料いくら?」と聞いたことを告白。

川本から直接の回答はなかったものの、噂で給料額を知ったといい、「こうも差が出るのか」と愕然としたことを振り返った。

過去には「キャベツの千切りと納豆だけで1ヶ月生活して、生活費を1万円で抑えました」と切り詰めた生活を明かし、スタジオを驚かせていた。

NMB48須藤凜々花、AKB48との給料格差をぶっちゃけ「こうも差が出るのか」 – モデルプレス より引用

ソロじゃないと稼げない

というわけで、48グループのメンバーは事務所に権利があるソロや別ユニットでの仕事じゃないと歩合のギャラはあがりません。8割のメンバーが月収10万円なのは、劇場公演か握手会しか仕事がなく、事務所名義での仕事がないからなんですね。

忙しい上にバイトも禁止で、実家の援助がなければ活動自体が続けていけないメンバーも多いといいます。こうした現状を事務所側は、「48グループは飽くまで知名度を稼ぐ場所」と捉えていて、卒業後の個人の仕事で採算を取る算段でいるようです。

なぜ給料が安いのか

大所帯

単純に考えてあれだけの大所帯ですから、割が悪いのは当たり前です。48グループに合計で489人ですからね。

全員に10万払ったら4890万円/月。

全員が10万円なわけじゃないでしょうから、ピンキリ平均で月に20万円だとしたら9780万/月。諸費用や社会保障も考えると、アイドルの固定費だけで月に1億2500万近くかかってることになります。すごいザックリですが。

AKBのビジネスモデルは、「固定費に比べていくらの限界利益を出せるか」が重要なので、運営側は当然固定費を限界まで安くしたいでしょう。

さらに、固定費が高いと人数を増やすのが難しくなります。ということは、固定費の額がモデル拡大の規模や速さに比例します。

なので、AKBのシステム全体のことを考えると、固定費を限界まで安く抑えるのは必須と言えます。

経費削減

またAKSは経費削減に熱心なことでまた有名です。2015年に税務調査を受け、3年間で5億円の申告漏れが指摘されたことがニュースになりました。

この内容と言うのが、メンバーの家賃、旅行代、歯の矯正費、税金など約20項目、月額100万円~200万円をAKS側が立て替えて、報酬として経費にしてしまうというもの。これで業績を赤字にして、法人税等の納税を最小限に済ませようというのが狙いです。

税務署曰く、それは報酬じゃなくて寄付金だろうと。これが寄付金になると、AKSは脱税していたことになります。

あんまりツッコむと「給与と給料と報酬と賃金の違い」とか、法律の難しい話になってくるのでこの辺にしておきます。とにかく、AKSは経費削減にとても熱心なんです。

そんな会社が、固定費を削減することに消極的なはずがありません。

そもそも学校論

芸能界はそのサービスの性質上、自身の努力と結果の結びつきが曖昧で、やる気の維持が非常に難しいと言われています。

AKB48という組織は、その点が非常に良く考えられています。

AKB48は、内部で16人ずつのチームに分けられていて、TVに出ているのはそれらのリーダー格やエース格です。その席は、総選挙などの人気投票システムで、個人が努力を重ねて勝ち取らなければなりません。

このシステムが努力と結果が非常に分かりやすく結び付けていて、「結果のフィードバックを得てさらに次のポジショングを考えて努力する」という図式がこの上なくシンプルに、システマティックに成り立っています。

競争心を煽り、結果を可視化、勝者には責任を持たせる。この一連のサイクルによって、メンバーはアイドルを学び、実践し、少ない主役の座を争って循環します。

AKB48は、もはやアイドルを実践的に学べる専門学校と言っても過言ではありません。メンバーたちもそれは分かっていて、最初から“お給料を貰おう”とは思っていません。

貰えるお金が商品のモチベーション維持に直結していないのも、月給を限界まで安くできる理由だと思います。

パレートの法則と上位陣の年収

AKB全体の利益は、実質、その熾烈な人気争いを勝ち残ったメンバーの上位20%が担っています。これは「パレートの法則」という絶対の法則。

パレートの法則

経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。

パレートの法則 – Wikipedia より引用

そして、2014年の上位20%の年収がこちら。

 氏名年収事務所チーム
1指原莉乃6800万円太田プロダクションHKT48
2小嶋陽菜5900万円プロダクション尾木AKB48
3高橋みなみ5300万円プロダクション尾木AKB48
4渡辺麻友4900万円プロダクション尾木AKB48
5柏木由紀4800万円ワタナベエンターテインメントAKB48
6松井玲奈4300万円GrickSKE48
7島崎遥香4200万円ビッグアップルAKB48
8山本彩3500万円KYORAKU吉本.ホールディングスNMB48
9松井珠理奈2600万円AKSAKB48
9峯岸みなみ2600万円プロダクション尾木AKB48
11生駒里奈2000万円乃木坂46 LLC乃木坂46
12横山由依1800万円太田プロダクションAKB48
13宮澤佐江1600万円フレイブ エンターテインメントSNH48
14須田亜香里1500万円AKSSKE48
14北原里英1500万円太田プロダクションAKB48
16山田菜々1200万円KYORAKU吉本.ホールディングスNMB48
16松村香織1200万円AKSSKE48
16渡辺美優紀1200万円KYORAKU吉本.ホールディングスNMB48
19前田亜美1100万円AKSAKB48
19柴田阿弥1100万円AKSSKE48
19岩佐美咲1100万円長良プロダクションAKB48
22宮脇咲良1000万円AKSHKT48
22山内鈴蘭1000万円ホリプロSKE48

AKB48年収ランキング|AKB48給料・年俸 より引用

この額が嘘か本当かは分かりませんが、おそらく現在は48グループの上位20%、つまり100人前後だけが、突出して高いお金をもらっているのではないかと思います。

極端に言えば、残りの389人は直接的な利益に繋がっていないということですから、上位100人に食べさせてもらっている立場とも言えます。そう考えると、10万円でもお金がもらえるだけ有り難い。その上、交通費、食事、レッスン代が支給されます。

さらに本人の努力次第とは言え、トップアイドルになるチャンスがレールで用意されているわけですから、入ったばかりの何も持たない素人にしてみれば破格の待遇と言ってもいいんじゃないでしょうか。

秋元康を儲けさせるために、スタッフもメンバーも犠牲になっているみたいな話も聞きますが、とんでもない。秋葉原の小さなアイドルだったAKBをここまで巨大な利権に育て上げたのはまさしくあの人で、言ってしまえば秋元康の尻馬に乗っている人が業界には大勢います。

まとめ

というわけで、AKB48の8割のメンバーのお給料が安い理由を色々な角度から見てきました。48グループ自体が非常に複雑なカネの流れを内包しているようなので、こんなに単純ではないと思いますけれども。

冒頭でも言いましたが、あんなに稼いでるのに!と言われても、AKBを支えている裏方まで含めたら膨大な人数になるわけで、みんなで分け合ったらそりゃあ薄ーくなりますよね

ちなみに、このシステムを一番最初に考えて実践したのはモーニング娘。を有するハロープロジェクトらしいです。

AKBという巨大なシステムの中で、夢を売るアイドルが夢を求めて商品として循環していると思うと、なんだか複雑な気持ちになってきました……。

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